'98

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'98シーズン、TEAM勘太楼RACINGのチーム体制は大きく変わった。

高専を卒業したこの年、マツとスダちゃんはそのまま群馬に残ったのだが

俺は大学進学のため、新潟県に移ることになった。

でも俺は、レースの時だけ群馬に帰ってきて

これまで通りにレースを続ければいいと思っていた。

ところが、この年からレースの主催者が変わり、

これまでの耐久レース主体からスプリントレース主体に

レース内容が変更されてしまったのだった。

もともとレース用のバイクは1台しかなかったこと、

俺がバイクを運ぶ車をもったいなかったこと、

そして、大学進学でレースをするほど金銭的余裕がなくなってしまったことから

俺はこの年のレース参戦を断念せざるをえない状況になってしまった。

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こうしてTEAM勘太楼RACINGの'98シーズンは俺抜きで

レース活動をすることになった。

マツは今まで使っていたNSRを引き続きレースに使い、

スダちゃんは新たに中古のNSRを購入して

レース活動を再開することになった。

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マツはこの年、榛名でのラップタイムを着々と削り取り、

最終的には42秒台で周回するほどまでに実力をつけ、

榛名の'98シリーズランキング7位に入る健闘を見せた。

一方、スダちゃんの方は

マツほどではないが徐々に速さを身に付けて

45秒程度で周回できるようになっていた。

(残念ながらシリーズポイントはゲットできなかったようであるが…)

この年のレース結果については、詳しい情報が残っていないので

ここに書くことができなくて残念である。

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俺はこの年の榛名のレースを何回か見に行ったのだが

どんどんうまくなってゆく2人の姿を見て

自分も走りたいという衝動に駆られたものであった。

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そういえば、この年もTEAM勘太楼RACINGは

間瀬8時間耐久レースに参戦した。

このレースにも俺は参戦できなかったのだが

なかなか面白い展開になったようなので

その内容については、ここをクリック!

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'98シーズンも終盤に差し掛かった頃、

俺はどうしてもミニバイクレースに復帰したくて我慢できなくなり

マツに中古のバイクを安く譲ってくれる人がいないかと問いかけた。

すると、俺たちと一緒に榛名のライセンスを取った

モカちゃんのTZMが、もう乗らなくなって

マツの家のガレージに置いてあるということだった。

それを聞いて俺は、

バイクは今まで使っていたものと変わってしまうが

それでレースに復帰できるならば仕方ないと思い、

モカちゃんTZMの購入を決断した。

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こうして、俺たちTEAM勘太楼RACINGは

3台体制で '99シーズンを迎えることになった。

この時まだ、俺はトランスポーター(バイクを運ぶ車)を持ってはいなかったが

親のお下がりで乗っていたシビックが、だいぶボロくなっていたので

早くこいつを乗りつぶして

バイクを運べる車を買ってもらおうとたくらんでいた…。

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一体どうなる? '99シーズン!?

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