其の5 電装部品組み付け
今回は前回紹介した電装部品を実際に組み付けるところを紹介します。
まずはジェネレーター(ステーターコイル)。
前回も紹介したとおり、APEやXRのステーターには
サーキットでは必要ない発電用のコイルがいっぱい付いているので
レーサーっぽいCRF用のステーターに変更してみました。
左:APE100純正 右:CRF100純正
なんか全然雰囲気が違いますね。
ちなみに、CRF用のステーターには
ニュートラルスイッチにつながる配線(緑・黒)はありませんが
ニュートラルスイッチ本体を外してしまうと
クランクケースのオイルが漏れてしまうのでそのまま刺しておきます。
次にフライホイール。
前回、フライホイールはAPEとCRFでは部品番号が異なると紹介しましたが
確かに部品番号は異なるものの仕様はまったく一緒なので(たぶん)
今回はAPE100のフライホイールをそのまま使う事にしました。
が…、
いつの間にかフライホイールが
マシン作製を依頼しているN−PLAN仕様に変わってました!!
(外周が少し削られて軽量化されてる)
N−PLANの中釜さんいわく、
「こんなくれぇ〜がちょうどいいんだよ!」
だそうで。
なんでも、軽ければエンジンのレスポンス良くなりますが
軽くし過ぎると、シフトミスとかをした時に
エンジン回転が一気に上がり過ぎてぶっ壊れるそうです。
適度なフライホイールマスがエンジンのオーバーレブによる破損を
抑制してくれるというわけですね。
で、次にCDI。
使うのは前回紹介したPOSH製のアナログCDIです。
2ストに比べて振動が大きいSP100用に
自作した防振ラバー付きLAPCOMステーに
防振用ラバーを挟んでタイラップ固定しました。
写真では分かりませんが
この写真で見るとCDIの下側に
点火時期調整用スイッチが並んでいるので
この位置ならセッティング変更も楽チンです。
次はハーネス。
ハーネスは前回紹介したとおり、CRF100用の物を使っていますが
NSRフレームに使う場合、ハーネスの長さが合わないので
いったんビニールテープを全部剥がしてハーネスをほどいてから
取り回しを決めて行きます。
CDIとキルスイッチの位置は大体決まってるので
イグニッションコイルの位置さえ決まれば
ハーネスの取り回しも大体見えてきます。
APE用エンジンのスパークプラグはエンジンの右側に付いているので、
イグニッションコイルはフレーム右側のタップ加工がしてあるところに
自作のステーを付けて固定しようかと思ったのですが
ハーネスの取り回しがちょっと面倒なことになりそうだったので
防振用のラバーでぐるぐる巻きにして
フレームのステアリングヘッド下にタイラップ固定しちゃいました。
(超適当〜♪)
でも、ステーとかで固定するといつか振動で壊れそうだから
結構こ〜ゆ〜固定方法の方がいいかもしれないです。
NSF100のイグニッションコイルもラバーマウントだしね。
あと、今回racerKAZUが選んだ
CRFハーネスとPOSH製CDIの組み合わせでは
ハーネスの加工が必要になります。
下の写真の4Pカプラー左上の緑ラインが今回追加した部分です。
(ハーネス入口を防水処理してます)
で、この追加した緑のラインをアースに接続すればOK!
そして、最後にバラバラにほどいたハーネスを
ビニールテープで適当にまとめてあげれば完成です!
アース端子はフレーム横のM6タップのところに締め付けるとすっきりしますね。
と、今回は電装ハーネスの取り回しについて紹介しましたが
CDI,ACG,ハーネスのすべてをCRF用としない限り
ハーネスの加工は必須になるので
加工するのが面倒な人は全部CRF用でまとめるのが
無難でいいかもしれませんね。
とは言え、POSH製の点火時期調整機能はそれなりに魅力なので、
ハーネスの加工をしてみるのもアリだと思います。
ま、加工と言っても大した加工じゃないですからね。
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