初サーキット走行
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バイク、装備、ライセンスの準備が整い、
いよいよサーキット走行をする日がやって来た。
俺達はバイクをもぎ〜のうしろに積み込んで
夕方のバイク走行の時間にサーキットに乗り込んだ。
俺達のほかには1人しか練習走行してる人がいなかったので
ちんたら走っても邪魔にはならなそうだった (ほっ)。
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そして、はじめに俺が練習走行に入った。
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「おぉ、これがサーキットかぁ。どこ走ればいいんだ?とりあえず out-in-out か??」
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たいして速くもないくせに無駄にアウトにはらんでみたり
どこまでバイクを倒せるかビクビクしながらさぐってみたり…。
そして…
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「そろそろ慣れてきたぞ。ちょっとヒザでもすってみるか?」
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ズズズズ・・…
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「おぉっ!俺ヒザすってるぅ。すごいじゃん!速いじゃん!!GPライダーじゃんっ!!!」
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へなちょこ走りで、サーキット走行を満喫した後
マツと交代した。
マツも俺に負けないくらいのへなちょこ走りでサーキットを疾走していた。
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こうして、俺達は初のサーキット走行を楽しんだ。
ちなみにこの日、手動で計ったラップタイムは2人とも50秒フラットくらいだった。
今ならレースの1周目でももっと速く走れるようなクソタイムだ…(^^;)
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そして、この日もう一人練習走行をしていたのは
小学生くらいの少年だった。
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「あのチビッコ、速くね〜?」
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気になって計ってみたその少年のタイムは45秒前後だった…(涙)
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少年の速さを目の当たりにし、
サーキット走行初日にして現実の厳しさを知り、
俺達はサーキットをあとにした…。
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